2024年1月19日から配信開始されたばかりのパルワールドは、開始直後から人気となり1ヶ月後にはプレイヤーが2500万人を超えたことで有名です。
そんなパルワールドが最近、任天堂から特許権侵害を訴えられました。渦中の溝部社長がどんな人物なのか調査してみました!
パルワールドはどこの会社?
パルワールドはポケットペアという日本の会社で日本人の溝部拓郎氏によって2015年 4月に設立されました。
主な事業内容は、ゲームの企画、開発、運営です。
パルワールド以外にもゲームを複数リリースされています。
溝部拓郎社長の経歴
ゲームが好きでプログラマーを目指していましたが、任天堂のインターン経験や大学での周りのスキルの高さに、自分は追いつけないと判断。お金を稼ぐことに興味があったので、金融会社の技術職に入社しました。
しかし、当時の証券会社は営業やトレーダーが花形であり、技術職はあまり稼げないことから、友人を誘って副業で起業しました。
それを機に、今や誰もが知るコインチェック創業を経て、溝部氏の原点である”ゲーム業界”に戻りポケットペアを設立する形となりました。
経歴をまとめたのが以下。
2010 任天堂ゲームセミナーにてDS開発インターン
2012 東京工業大学卒業
2012 JPモルガン証券入社
2012 株式会社レジュプレス創業 STORYS.JP リリース
2014 仮想通貨取引所 Coincheck 創業
2015 株式会社ポケットペア 創業
任天堂に提訴されたパクリ具合
今回問題になったのは、任天堂がポケットペアに対して特許権の侵害訴訟を裁判所に提起したことから始まりました。これに対して、ポケットペアはHPにて、
一部抜粋
現時点において、当社は訴状を受領しておらず、先方の主張や侵害したとする特許権の内容等について確認できておりません。これに伴い、パルワールドの運営及び提供においても、中断や変更の予定はございません。
訴状を受領次第、必要な対応を行ってまいります。
と事実無根としています。
なぜ任天堂が特許権の侵害にあたると言ってきたのでしょうか。
そもそも、パルワールドのキャラクターとポケモンが酷似していることが発端ではないかと言われています。
実際に見てみましょう。
左がパルワールド、右がポケモンです。
まあ…似ていますね
目の形や色合いがそのままなのがそっくりに見える原因でしょう。
HPを見ると、初期のポケモンしか知らない私でも、似ているポケモンの名前が言えてしまいます。
ちなみにゲームの中身は、ベースはポケモンのようにモンスターを捕まえる事ができるようですが、諸々設定はもはやポケモンとは言えないゲームのようです。
知らん人はおらんとは思うが念の為。
— 金柑 (@Kang_Gnu) September 19, 2024
ポケモンのデザインをパクりまくった上で、ポケモンもどきを奴隷として使役したり捌いて食ったりして、そういう斬新さが注目されくっっっっそ売れた作品が『パルワールド』。 pic.twitter.com/hlEbFXNxk0
話題性のためにポケモンのダーク版ゲームを目指していたのかな
しかし、これだけでは著作権の侵害として訴訟を起こすのは難しいと言われています。
そこで、特許権の侵害、つまり特許技術(おそらく任天堂独自のプログラミング技術のこと)を使われたと訴訟して知的財産を守ろうとしているようです。
溝部拓郎氏のゲームを作る考え方
社長のインタビュー記事を見ていると、彼においてのビジネスの作り方が見えてきました。
社長曰く、ゲーム・ウェブ業界は暗黙の了解で技術(ビジュアルも含む)を真似していき、ブランドに沿ってそのスタイルを変貌させていくようです。
一部抜粋
初めに、参考とするゲームを決めます。最初はそれを忠実に真似ようとしていくんです。ゲーム性の問題で、真似できる部分とできない部分が見えてくるので、できる部分はそのまま真似てしまって、できない部分は徹底的に議論していく。
インタビューでももうビジュアルは既存の寄せ集めと言っています。
デザインを作る人へのリスペクトがなく、なるべくしてなったのかなという印象です。
法律面からみてデザインが類似している=パクリというのが法的根拠になるのかを証明するのは今のところ難しいようです。
パルワールド、どこまでいくとポケモンのデザインパクってるから怒られるかって話、前にテレビでやってた「弁護士監修で訴えられないラインのガチャピン海賊版を作る」が滅茶苦茶面白かったのを思い出す pic.twitter.com/gIIVU7tHrl
— 社畜のよーだ (@no_shachiku_no) January 22, 2024
でも真似はほどほどにね、、、
優しい任天堂が訴えるまでに至った他の理由
任天堂は「ゲーム人口の拡大」を目標に掲げている会社で、自社コンテンツでインディーズタイトルの紹介や宣伝を行うなど小さなゲームの普及にも力を入れていました。
そもそも溝部氏は任天堂でインターンを経験をしていたのですから接点があったにも関わらず、グッズ販売が可能になるライセンス会社を任天堂のライバルである”ソニー”と設立しています(2024年7月のこと)。
根本からして利益の匂いが…。ビジネスなので当たり前ですが。。
任天堂が訴訟を起こしたのは、グッズ販売に関してアニプレックスやソニーに対する警告も含まれているのではないかと予想されています。
まとめ
以上、パルワールドはどこの会社?社長溝部拓郎はパクリ前提でゲームを作っていた?でした。
まとめると、
- パルワールドはポケットペアという日本の会社で作られている
- 溝部社長のビジネスは真似から始まりブランドに沿ってそのスタイルを変えていく手法
- その真似が行き過ぎた?
ということがわかりました。
真似ることは技術習得に必要なことですが、リスペクトを持たないと最悪の事態になりかねません。
先日”オンナのソノ”さんの盗作疑惑もあったばかりなので気をつけていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございます。